米国の大手資産運用会社のFSA(FSA Investment Group)は、日本市場の業務拡大に加え、アジア全体における富裕層向けサービスの体制強化を発表しました。
FSAのアジア太平洋地域責任者であるパートナー、田中大輔は次のように述べています。
「今後3年間で日本において20名の新規採用を予定しており、日本市場への投資体制を一層強化してまいります。」
FSAは、日本オフィスをアジア太平洋地域の中核拠点として位置づけており、地域幹部職の約70%を日本に配置する方針です。現在、東京オフィスには30名の社員が在籍し、そのうち15名は投資マネージャーです。今後3年間で同オフィスの人員を50名程に拡大する予定です。
FSAのシニアマネジメントであるマクレーンは次のように述べています。
「日本市場ではプライベート・エクイティ(PE)案件および機関投資家向けサービスの提供を一段と強化し、同時に富裕層向けのパーソナライズド資産管理サービスの拡大に集中していきたい」
これらの取り組みにより、今後2年間で日本事業はFSAにおけるアジア拠点の中で最も高い成長率を記録する見通しです。
コンサルティング会社ベイン・アンド・カンパニーの調査によると、2023年におけるアジア太平洋地域の私募案件のうち、日本は全体の35%を占め、最多を記録しています。
FSAは富裕層向けサービスをアジア戦略の成長ドライバーと位置づけており、同分野における人員を今後3年で現行の1.5倍に増強する予定です。現在、日本・香港・シンガポールに拠点を構えており、2025年以降は韓国およびオーストラリアでも採用活動を開始し、国際ネットワークのさらなる強化を目指します。
FSAは、日本市場を成長戦略の中心に据え、高度な専門性とグローバルな視野をもって、アジア太平洋地域全体での存在感を一層高めて行きたいという。